父が以前話してくれた話
…といっても数年前の話で子供の頃の話ではありません。
『天国と地獄はどういうところ?』と父が突然聞いてきたと思います。
『よく分からないけど、地獄は現生の罪を償うところじゃないのかな?』
『景色や環境は全然違うと思う?』
『そりゃ違うんじゃない?』
『ご飯は食べれると思う?』
『そもそも、お腹空くんかね?』
全く答えになってなかったと思います^_^;
『実は、同じみたいなんよね。』
『天国も地獄もテーブルにご馳走が並べられていて、ちゃんと椅子に座って食べれる。
ただ、お箸が長いらしい。
天国は、その長いお箸を使って、
前に座っている人に、
❝〇〇さん、何が食べたいですか?❞と聞いてあげて、
その長いお箸でその人の口に食べ物を運んであげる。
次は、食べさせてもらった人が、
❝ありがとう。◎◎さんは何がいい?❞と聞いてあげて
その長いお箸で食べさせてあげる。
みんなでそうして食事している。』
『地獄も同じようにご馳走が並べられているけど、長いお箸で自分で食べようとする。
でも、お箸が長いから、口に運ぶ前に、周りの人にぶつかってしまう。
ぶつけられた人は、怒ってぶつけた人を殴ったり争いになる。
何人もそんな争いをして、みんな傷つけたり、傷つけられたり、
テーブルもぐちゃぐちゃ、誰もご飯が食べられない。』
現生と同じ、人なんだな~。と思いましたが、口には出さなかったように思うし、
父もそれ以上何も言わなかったと思います。
どこで聞いてきたのか、本で読んだのか分からないし、
何が言いたかったのか分からないし、
何か言いたいことがあったのではないかな?
もっと深く聞いておけばよかった…
と今になって思います。
いつも思うことですが、私は周りの環境に恵まれていて、
いつも食べさせてもらっている側です。
先日、初めて勤めた会社のOB会に呼んでいただきました。
20年以上ぶりの再会もあり、
昔を思い出して、楽しかったこと、数々の失敗の話になりましたが、
周りの方々に守っていただいていたのだと改めて感じました。
大半が年上の方や同期の方でしたが、いまだに皆さんに優しくしてもらっています。
いただいているばかりです。
私も40半ばになりました。
今日は父の命日です。
父の話を思い出して、ここに書かせていただきました。
今の環境も、これから先の環境もどうとらえるか、行動するかは自分次第、
私に関わってくれる方々に何かを与えられたり、いい環境を作れるようになりたいです。
今もこれからも、皆さんにとっていい環境に居られますように…(*´▽`*)